今日のKM-blog Plus(いつものgrow up KMよりも軽めなバージョン)は、Smith&Nephewさんにお越しいただき、在宅でできる陰圧閉鎖療法の勉強会を行なった際の様子をレポートします!
在宅陰圧閉鎖療法(NPWT)とは
陰圧閉鎖療法(Negative Pressure Wound Therapy:NPWT)とは、創傷部に陰圧をかけることで、創傷治癒を促進する治療法です。具体的には、創傷部を密閉し、専用の機器を用いて持続的に陰圧をかけることで、以下の効果が期待できます。
- 創傷部の血液循環の改善:陰圧によって毛細血管が拡張し、創傷部への血液供給が促進されます。
- 滲出液の除去:創傷部から滲出する体液を吸引・除去することで、感染のリスクを低減し、創傷治癒を促進します。
- 肉芽組織の形成促進:陰圧によって創傷部の組織が適度に牽引され、肉芽組織の形成が促進されます。
- 創傷部の収縮:陰圧によって創傷部の辺縁が引き寄せられ、創傷面積の縮小が促進されます。
在宅陰圧閉鎖療法のメリット
- 入院の必要がなく、患者さんのQOL(生活の質)を維持しながら治療を行うことができます。
- 通院回数を減らすことができ、患者さんの負担を軽減できます。
- 専門の医療従事者によるケアを受けることができ、安全な治療が期待できます。
在宅陰圧閉鎖療法の注意点
- 全ての褥瘡に適用できるわけではありません。医師の判断のもと、適切な症例に対して行われます。
- 専門的な知識と技術が必要となるため、医師や看護師の指示に従って適切な管理を行う必要があります。
- 在宅での治療となるため、感染予防や機器の管理など、患者さんやご家族の協力が不可欠です。
在宅陰圧閉鎖療法を受けるには
在宅陰圧閉鎖療法は、医師の指導のもと、訪問看護ステーションなどと連携して行われます。
そして、あい熊谷クリニックの特徴のひとつとして、特定行為看護師が在籍していますので、この治療法に関しても創部の状態を判断し、都度必要なケアを提供することが可能です。
あい熊谷クリニックで行なわれた在宅陰圧閉鎖療法勉強会の様子

村川医師、実際のパッドを装着し陰圧を体験中(^^♪

機械の取り扱いだけでなく、創傷管理の基本的な考え方についても理解を深めることができました。


在宅陰圧閉鎖療法と、創傷治癒に最も必要な創洗浄のケア方法について、最新の専門知識と実技を学ぶことができました。
また洗浄後の洗い残しチェックでは、事務スタッフ・診療アシスタントも集まり興味深く観察していました。
当クリニックで在宅陰圧閉鎖療法は初めての導入となるため、とても良い勉強会となりました!
実際に患者さんのケアにあたる際は、今回の学びを発揮し、患者さんのQOL向上のお役に立ちたいと思っています(^^♪






